26/08/31

女性ヘルスケアの広がりと、ものづくりの可能性

新ガイダンスから考えるフェムテックの未来

2026年7月、日本産科婦人科学会は「女性のヘルスケアに関するガイダンス(中高年編)」を公表しました。
更年期症状として捉えられがちなさまざまな不調について、関連疾患との鑑別や適切な医療連携の重要性を示した内容となっています。

女性の健康課題はライフステージ全体へ

フェムテックというと、生理や妊活に関する製品・サービスを思い浮かべる方も多いかもしれません。
しかし、今回のガイダンスが示しているのは、女性の健康課題は月経期だけでなく、更年期や中高年期まで続くテーマであるということです。

近年、特に関心が高まっている領域として、

  • 更年期症状
  • 睡眠の質の低下
  • 尿もれ
  • 骨盤底筋の衰え
  • デリケートゾーンケア

などが挙げられます。

フェムテックを支える「ものづくり」

フェムテックというとアプリやデジタルサービスが注目されがちですが、実際には多くの製品が樹脂材料や成形技術によって支えられています。
例えば、骨盤底筋トレーニング機器や温熱ケア機器、尿もれケア製品などでは、安全性や快適性、使いやすさを実現するために素材や設計が重要な役割を果たしています。

私たちプラスチック・医療機器メーカーの視点では、「身体へのやさしさ」と「使いやすさ」を両立させる素材選定や設計が、製品価値を左右する重要なポイントになります。

これからのフェムテック市場

今回のガイダンスは、女性の健康をより広い視点で捉える社会への変化を示しています。

今後は、生理や妊活だけでなく、中高年女性の健康課題を支える製品やサービスへのニーズも高まることが予想されます。
私たちも医療機器製造とプラスチック加工で培った技術を活かし、女性のライフステージに寄り添う製品づくりの可能性を探っていきたいと考えています。

参考資料
・日本産科婦人科学会「女性のヘルスケアに関するガイダンス(中高年編)」
・厚生労働省 女性の健康づくり支援ポータルサイト