25/10/30

「生理痛がつらい」「PMSで集中できない」
そういった体調の悩みを、職場で素直に話せる環境はどれくらいあるでしょうか。
今もなお、「個人の問題」「自己管理の範囲」として片づけられてしまうケースが少なくありません。
特に、生理や更年期など女性特有とされる課題は、タブー視されたり、我慢を前提にされがちです。
フェムテックは、こうした見えにくい不調を可視化し、セルフケアをサポートしてくれるツールです。
生理周期の記録アプリや、ホルモンバランスのチェックキット、吸水ショーツなど、技術の進化は日々進んでいます。
これらは単なる便利グッズではなく、職場での体調管理やチーム内の配慮にも役立つ可能性を秘めています。
体調の波は、数値で説明できるものではないからこそ、ツールという客観的な助けがあると伝えやすくなります。
フェムテックの導入が進めば、無理をしない働き方や、必要なときに声を上げられる環境づくりにも繋がるはず。
大切なのは、女性の健康課題を特別なものとして距離を置くのではなく、誰もが働きやすい環境を考える入り口として捉えることです。
フェムテックは、体調の変化と身体を理解するツールであると同時に、社会との親和性を生み出すものでもあります。
「気遣い」ではなく、制度として「配慮」のある働き方へ。
そんな変化を、職場の中から少しずつ広げていけたらと思います。